8月号のメディカルタイムズのテーマとして取り上げました、労働者派遣法2015年改正案は、施行日に関する修正の上、去る9月11日に改めて衆議院で可決され、正式に成立しました。施行日は9月30日です。
参議院での可決の際、施行に関して配慮すべきとされることを示した40項目近くに及ぶ附帯決議がなされました。これを踏まえて、厚生労働省は、政令や省令、業務取扱要綱等の作成作業を急いで行うものとされています。
また、前回触れることができなかった項目に、期間制限をはじめとする本改正内容の経過措置があります。これは、改正による急激な切り替えの負担を軽減するため、特定の事項については、一定期間改正前の内容での運用を認めるものです。これらの事項については、今後本稿で改めて取り上げる予定です。
さて、次号のテーマは医療事故調査制度です。皆様ご存じのとおり、本年10月1日より運用がスタートしますが、ここまでに至るには長い様々な議論がありました。メディカルタイムズでは本制度創設の経緯や背景について詳しく取り上げています。どうぞお楽しみに。