地域包括ケア病棟入院料・地域包括ケア入院医療管理料
急性期後・回復期を担う病床の充実を目的として、地域包括ケアを支援する病棟への評価が新設されました。亜急性期入院医療管理料の実質上の後継項目で、今までは一般病棟のなかに亜急性期の病棟を設けていたのを、今後は病棟単位でも評価しようとしたものです。
地域包括ケア病棟入院料(入院医療管理料)1 2,558点(60日まで)
地域包括ケア病棟入院料(入院医療管理料)2 2,058点(60日まで)
【施設基準】
・疾患別リハビリテーション又はがん患者リハビリテーションを届け出ていること
・入院医療管理料は病室単位の評価とし、届出は許可病床200床未満の医療機関で1病棟に限る 等
短期滞在手術等基本料
DPC/PDPS制度が確立する以前、1998年に国立病院等でDRG/PPS(Diagnosis Related Group/Per Payment System=1入院あたり定額支払い方式)が試行的に導入されていましたが、今回、短期滞在手術等基本料の「3」の項目が大幅に増加し、事実上のDRGとして運用する事が決まりました。
一定程度治療法が標準化し、短期間で退院可能な21種類の手術・検査を短期滞在手術基本料3の対象とした上で、包括範囲を全診療報酬点数とする見直しが行われています。
今後、このDRGの項目が増えていく事が予想され、DRGとDPC、二つの入院費包括支払制度がどのような形で整備されていくかに注目が集まっています。
救急医療管理加算
救急医療管理加算1 800点
救急医療管理加算2 400点
救急医療管理加算について、今まで不明確な点があった算定基準を明確化する見直しが行われました。具体的な内容として、当該加算は入院時に重篤な状態の患者に対して算定するものであり、入院後に悪化の可能性が存在する患者については対象とならないという文章が算定要件に新たに組み込まれた他、従来までは各対象患者すべてに救急医療管理加算800点と評価されていましたが、「その他の加算の対象となる患者の状態に準ずるような重篤な状態」の患者に対して、評価の適正化として救急医療管理加算2 400点が新設されました。